古い写真です。
これは、１５年以上前に当社でフルレストアしたロータスエリートです。
個人的にも、大好きな車です。今でも塗装の傷みもなく、オーナーの
もとで元気に走り回っています。
エンジンチューンのため、本当に久し振りに入庫しましたが、ヒビ割れ
ひとつありません。１０年、２０年経ってみて、その真価がわかる。
それがレストアです。




ひとつひとつの作業を丁寧に。見えない所まで手を抜かない。 それが、あとあと物を言うのです。


レストアに近道はありません。派手なテクニックもありません。ひたすら、非常に地味な作業の繰り返しです。この地道な作業を順々に積み上げて行くと、次第に車が輝き出してくるのです。

★レストアにはどの位、時間が必要ですか？
その車の状態によって、時間が大幅に異なってくるのはもちろんですが、一通りのレストアを行う場合、ごく大雑把に言って、半年から２年は要します。
また、全ての作業を一度に行うのではなく、今度はエンジン、今度はボディー、といったように、分割して作業を行うことも良く行われます。

★費用は、いくら位掛かりますか？
これも上記と同様ですが、一般的に言うレストアで３００万円から５００万円位、本当のフルレストアで８００万円から１２００万円位です。費用の面からも、分割して実施するのが良いと思われます。

★どうして、そんなに掛かるのですか？
これは、レストアというものが、ひたすら地道な努力の積み重ね、時間との戦いだからです。
整備工場を維持するためには、人件費を含めて、１ヶ月に２００万円以上のコストを要します。
例えば、期間的に２年間、実作業日数６ヶ月間のレストアを行ったとします。
すると、部品代を除く、実質的なコストは、１２００万円を超えます。これに部品代を加えると、１７００万円以上になってしまいます。
実際には、全てをお客様にご請求することはできませんので、様々な企業努力によってカバーし、できる限り安い価格でお出しするようにしています。

★どうしたら、費用を安くできるのですか？
程度の良いベース車両を入手する。これに尽きます。
はじめから覚悟してフルレストアを行うのであれば、ベース車の程度はあまり問題になりませんが、 程々に直して乗ろうという場合は、大きく関係してきます。
素質の悪い車は、手を入れても手を入れても、なかなか良くなってくれません。
最初に程度の良い車を、ある程度のコストを掛けて入手するのが、最も早道です。